原宿自動車株式会社ニュース
- エアコンガス点検 ~暑い夏を乗り切るために~[2020.08.28]
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コバック館林板倉店 エアコン点検
■車のエアコンはこの時期は超多忙。
私が社会人になった昭和期は車にはエアコンは付いていませんでした(笑)。
昭和の時代は「クーラー」というものがディーラーオプションで販売していた時代です。
ところで、「クーラーとエアコンの違い」分かりますか?
冷やすだけ=クーラー。 冷やす+除湿=エアコン。 この違いです。
このエアコン、使用期間が長くなると、どうしてもガス不足や漏れ、機械不良などが発生してきます。私が昔乗っていた車はエアコンを付けると突然走らなくなるくらいにパワーダウンしていました。狭い軽自動車に4人乗ると重量が増えるだけでなく車内が狭い上に非力なエンジンに更にエアコンの負荷が掛かり、悲鳴を上げていました。
しかし、最近の軽自動車はパワフルですし、良く走ります。時代が変わりました。
■コバック館林板倉店、館林邑楽店、アゼリアモール店の「エアコンガス点検」とは?
ワンボックスカーや広い車だとエアコンの効きが悪いのは致命的です。眩しいくらいの夏の太陽。燦々と輝くサンセット。乗ってる人は当然、体温(36度前後)があり、エンジンやマフラー、アンダーボディから伝わってくる熱。それらが重なり合って更に熱くなっていきます。
こんな熱い夏を気持ち良く過ごす為に、エアコンガス点検です。
■エアコンが効かない原因とは?
①コンプレッサー不良
②エキスパンションバルブの詰まり
③エアコンガスの漏れ。
④エアコンガスの過充填(入れすぎ)
⑤配管パイプ内などに水分、汚れ、不純物が混ざり熱効率を低下させてしまう。
⑥電気系回路の不具合。
⑦エアコンフィルターの詰まり。
・・・・・・・などなどが考えられます。
このステップを踏むことによりエアコンの性能を100%発揮させることができます。この作業はある程度、熟練のメカニックでないと加減が難しいのです。何故なら最近の車はサイトグラスが無いからです。
ガスは入れすぎても駄目ですし、少なすぎても冷却効果を発揮しません。だから専門の知識が必要なのです。
エアコンには各配管が張り巡らされていますが、配管の中に不純物や古いガス、そして水分を伴った不純物などが配管の中に混入します。
■なぜエアコンが冷えなくなるのか?
車に使われている冷媒(エアコンガス)「HFC134a」 (R134a)は昔のガス(R12)に比べ、水分を含みやすく、そしてガス漏れが発生しやすい傾向があるのです。昔のガス(R12)はオゾン層を破壊することから販売が中止されました。
またエアコン配管のつなぎ目はゴムパッキンとネジなので接続部分に使われているゴムの密着性、気密性が悪くなると漏れや不純物の混入を招いてしまいます。
普通に乗っている場合でも、年間約3%~5%のガスが減ることが分かっています。これは機械である以上、仕方のないことのようです。気密性が高い造りだとしても、回転するものである以上、完全には難しいようです。
車の技術の進歩によりある程度減ってきていることは確かです。
■エアコンガスの適量とは?
エアコンの冷えが悪くなる原因が分かったところで、ガス補充をすれば全て解決するのでしょうか? 世間一般に言われているのは「効かなくなったらガス補充したらいいよ!」と言われたものです。これは大変大きな勘違いです。ガス量はコンプレッサーの容量によって変わってきます。例えば軽自動車の場合、300~320g+-(プラスマイナス)30gがほぼ基準値となっています。
このコーションプレートに書かれたメーカーが定める適正ガス量が重要です。
サービスマニュアルに記載してありますが、先ほど申しましたように、エアコンのガスは入れすぎても少なすぎても効果を発揮することができません。適正なガス量が一番エアコンを冷やしてくれるのです。
コンプレッサーから各配管を通り、コンデンサー、エキスパンションバルブ、各エアコンの機能を生かすために、配管内に不純物や水分、そして古くなった古いガスを完全に真空引きした後、綺麗にクリーニングし、そして新しいガスを充填する。そして、コンプレッサーオイルをメーカーが定める適正値を入れてあげることにより新品のように復活させることができるのです。
実際に、プロが施工した後の温度計を見ますと「-2℃」の違いは出るでしょう。ちなみに施工前、施工後でもエアコンの吹き出し口の風量や条件は全く一緒です。内気循環にして、エアコンの風量は最大(MAX)です。
ちなみにSUVやミニバンなどの大きな車になりますと、コンプレッサーの容量も大きくなり、使っているガス量も増えてきます。この車ごとに違う適正ガス量は全てコーションプレートか、もしくはサービスマニュアルに載っています。